「実家が空き家になってしまったんだけど、誰も住まないし……どうしよう?」
「うちは農家だったけど、自分は会社員だし、農業なんてできないよ……」
このようなお悩みは、私自身も仕事をしている中で、年々増えてきたと感じています。
最近では、土地活用について複数の会社にまとめて相談できる比較サイトなどもあり、土地活用について情報収集をする方法も増えてきました。
それだけ、土地を受け継いだものの「この土地をどうすればいいのか分からない」と悩んでいる方が多いのではないでしょうか。
この記事では、土地活用とは何なのか、どのような方法があるのか、そして土地活用を考えるときに大切なことについて、建築営業の経験をもとにお話しします。
土地活用とは?
土地活用とは、収益を上げたり、所有者が「こうしたい」と考える状態に近づけたりすることです。
ただし、土地活用の目的は十人十色です。
なぜなら、土地は一つとして同じものがないからです。
土地の広さや形、立地、周辺環境などが違うのはもちろん、所有している方の家族構成や考え方、経済状況、将来の生活設計によっても、選ぶべき方法は大きく変わってきます。
そのため、「土地活用ならアパートを建てればいい」という単純な話ではありません。
土地活用は必要?不要?
では、土地を持っているなら、土地活用をした方がいいのでしょうか。
私は、お客様からこのような相談を受けたとき、まず「土地を今のまま持ち続けることも含めて、一度考えてみましょう」とお伝えしています。
不動産を所有していると、固定資産税や都市計画税などの税金が毎年かかります。
また、建物や土地の状態によっては、除草や修繕、管理などにも費用がかかります。
特に、使っていない空き家や更地を所有している場合には、管理面での負担も考えなければなりません。
空き家であれば、不審者の侵入や放火などのリスク、更地であれば雑草の繁茂や不法投棄などの問題が起こる可能性もあります。
「何もしていないからお金がかからない」とは限らないのです。
だからこそ、今の状態をそのままにしておくのではなく、
「この土地を将来どうしたいのか?」
を一度考えてみることが大切だと私は考えています。
土地活用にはどんな方法がある?
「土地活用」と聞くと、アパートやマンションを建てることを思い浮かべる方も多いと思います。
しかし、土地活用にはさまざまな方法があります。
例えば、
- 月極駐車場
- アパート・マンション
- コインパーキング
- 店舗・定期借地・トランクルーム
- 売却
などです。
月極駐車場
土地活用と聞いて、まず思い浮かぶ方が多い方法ではないでしょうか。
比較的イメージしやすい土地活用の一つです。
コストも安価から始められ、近隣に戸建やマンションが多いと駐車場の需要が見込める場合があります。
ただし、「とりあえず駐車場にしておこう」という選択はひとまず待った方がいいかもしれません。
アパート・マンション
賃貸住宅として活用し、家賃収入を得ることを目指します。
ですが、建築費やローン、空室、修繕など、事前に考えておかなければならないこともあります。
「建てれば必ず儲かる」というものではありません。
店舗・定期借地・トランクルーム
土地の立地や周辺環境によっては、店舗として活用したり、土地を貸して定期借地として活用したり、トランクルームとして利用したりする方法もあります。
ただし、土地に何が建てられるかは用途地域などによって変わります。「家の近くだし、コンビニが欲しい!」と思っても、必ずしも建てられるわけではありません。
売却という選択肢
「え?売却も土地活用なの?」
と思われる方もいるかもしれません。
私はお客様からこのように聞かれたとき、売却も立派な選択肢の一つですよとお伝えしています。
土地を所有し続けることだけが正解ではありません。
売却することでまとまった資金を得て、その後の生活や相続、別の資産への組み替えなどに活用するという考え方もあります。
土地活用を考えるときは、「何かを建てる」ということだけに目を向けるのではなく、売却も含めて幅広い選択肢から考えることが大切です。
土地を持っているからこそ、選択肢がある
将来の生活設計に不安を感じている方は少なくありません。
年金や老後の生活費、相続など、考えなければならないことはたくさんあります。
私自身も将来のことを考えることがあります。
そんな中で、土地を所有している方とお話ししていると、
「土地を持っているということは、それだけで将来に向けた選択肢が一つ多いんだな」
と感じて、少し羨ましく思います。
だからといって、土地を持っていれば安心というわけではありません。
大切なのは、その土地をどうするのが自分や家族にとって良いのかを考えることです。
アパートにするのか、駐車場にするのか、売却するのか、それとも今は何もしないのか。
どの方法が正解なのかは、土地や所有者によって変わります。
まとめ
土地活用には、アパート・マンション、駐車場、店舗、定期借地、トランクルーム、売却など、さまざまな選択肢があります。
そして、土地活用に「これが正解」というものはありません。
土地の形や立地だけではなく、所有者やご家族の考え方、将来の生活設計などによっても、選ぶべき方法は変わってきます。
だからこそ、まずは「自分の土地なら、どうするのがいいんだろう?」と考えてみることが大切です。
この記事を読んだことをきっかけに、一度ご家族でも話し合い、自分たちなりの答えを見つけていただければ幸いです。

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